毎日の売上、嬉しいけれど、溜めずに処理する方法は?
毎月の売上、経理で処理するにはどうしたらいいの?
カードで支払ってもらったら、いつの売上にしたらいいの?
「売上」だけでも、悩みや不安がたくさん!
今回は、売上の経理処理の基本から、いくつかのパターンまでを徹底的に解説します!
売上計上とは
毎日の経理処理、必ず発生するのは「売上」ですね。まずは、基礎知識を確認しましょう!
そもそも「計上」とは
経理処理の中で、「計上」という言葉を耳にしたことはありませんか?
売上や、経費などを帳簿(会計ソフトなど)に記録することを指します。
いつ売上に計上する?=発生主義~発生したとき
・発生主義…売上が確定したときに、売上として計上すること(お金を受け取ってなくても、売上になる) ・現金主義…売上が入金されたときに、売上として計上すること |
売上は、お金を受け取ったときに、会計ソフトに記録することだと思ってタヨ
特に注意するのは、12月の売上ね。お金が入金されたときに、売上としていると、翌年の売上になってしまうから気をつけましょう。
代金を後で振り込みしてくれるお客様の場合は、どうやって処理すればいいのカナ
売上計上の一般的な流れを、会計ソフトへ入力するタイミングも一緒にお話ししますね!
そのほか、業界における慣習によって、適切な売上計上のタイミングが違うこともあります
売上計上に使う勘定科目
売上を計上する=帳簿(会計ソフトなど)に記帳することだと、先ほどお話ししました。
ここで、売上を計上するときに使う勘定科目をご紹介します。
勘定科目とは?
「かんじょうかもく…」って読むのカナ?
その通り!勘定科目はね、事業の中で出てくる取引を種類ごとに分ける「グループ名」のようなもの
売上の計上例
実際の売上計上って、帳簿(会計ソフトなど)にどう記載(仕訳)するの?
例を挙げて、仕訳のやり方を説明しますね!
CASE1 飲食店・サービス業(店舗経営)
売上代金を「現金」で受け取るか、「クレジットカード・QRコード決済」を利用したか、どちらかで仕訳方法が変わるよ
11/1 1,000円の売上があり、代金は現金で受け取った
11/1 (借方) 現金 1,000円 / (貸方) 売上高 1,000円
11/1 1,000円の売上があり、代金はPayPayで受け取った
12/1 11月分の売掛金が、手数料を差し引かれて口座へ入金された
※11月にPayPayで売上代金を受け取ったのは、この1件だけ
11/1 (借方) 売掛金 1,000円 / (貸方) 売上高 1,000円
12/1 (借方) 〇〇銀行 800円 / (貸方) 売掛金 1,000円
(借方) 支払手数料 200円
最近は、キャッシュレスが進んで、クレジットカードやQRコード決済が増えてきてるヨネ
CASE2 建設業・一人親方
小規模な建設業の売上計上は、目的物を完成させて依頼主に引き渡した時点で売上計上するのが基本だよ
8/1 塗装工事を請け負った
11/1 工事が完成し、引渡しを行い、請求書を渡した 工事代金は、500,000円
12/20 工事代金が振り込まれた
8/1 仕訳なし
12/1 (借方) 売掛金 500,000円 / (貸方) 売上高 500,000円
12/20 (借方) 〇〇銀行 500,000円 / (貸方) 売掛金 500,000円
まとめ 大事なポイント
売上計上のタイミングって、いろいろあるんダネ
大事なことは、同じ取引については、毎回同じタイミング・同じ仕訳の方法を継続して仕訳を行うこと!
コロコロ変えたらダメってことカナ?
そう!売上計上のタイミングを意図的にずらすことは、粉飾(不正)とみられてしまうこともあるからね
経理担当者としては、売上の計上時期や、計上方法は知っておいたほうが良いことです。
また、売上にかかる費用の処理についても注意が必要です。計上方法を併せて確認しておいてください。